公益財団法人 日本漢字能力検定協会

文章読解・作成能力検定

メニュー

学校法人、各種教育機関の指導者様へ

団体受検 取組事例

中学校

「文章検」で身につくのは、文章の「型」だけではありません。

中学主任 冨塚 直志先生

関東 / 埼玉

[私立] 春日部共栄中学校

中学主任 冨塚 直志先生

学校の特色

・教育理念
 建学の礎は至誠一貫、本校は「自主自律・協調奉仕・明朗勤勉」を校訓に、開校以来30数年にわたって多くの優秀な人材を輩出してきました。また、常に新しい時代に対応した「時代と共にある教育」を実践する中から、「共に素晴らしい未来を切り開いていく人材」を育成する伝統を築き上げてきました。
 優れた教養を身につけ個性を伸ばす教育、感謝の心を持って自分を磨いていく教育、この2つを柱としています。

・輩出したい人材像
 「この国で、世界のリーダーを育てたい」、それが我々教職員の願いです。そのためのキーワードは「世界、英語、専門」。中学生という重要な時期だからこそ、「本物」に触れさせたい、そこで、一流の「ひと」や「もの」に触れる機会を多く設けています。そうした思いから、感じたこと、そこから得た学びをもとに「大学で何を学びたいのか?」「社会にどう貢献していくのか?」について自問自答し、社会から求められる人材になってほしいと考えています。

求められる日本語力とは

 「初めにことばありき。ことばは神なりき」とは、有名な聖書の書き出しの言葉です。五感で感じ、心動かされたことを他者に伝えるのもことばなら、悩んだり疑問に思ったりしたことについて、考えを頭の中でまとめる道具もことばです。日本で生まれ育ったわたしたちにとっては、日本語です。ことばは時代に合わせて形を変えながら受け継がれてきました。本校は、小説や詩歌、論説文を学ぶのに効果的な読書に注力していますが、同様に、「漢検」・「文章検」に向けての漢字の書き取りや文章表現練習にも日々自主的に取り組むよう促しています。
 また、本校は英語教育に注力していますが、それはただ英語を話せるようになることが目的ではなく、あくまで英語はコミュニケーションのツールであり、それを駆使して齟齬なく自分の意見や考えを伝えられるようになることが目的です。重要なのは「語学を身につけること」ではなく、「語学で何をするか」だと考えています。日本語も同じように、日本語能力を高めるだけでなく、その日本語能力を生かして幅広い知識をインプット、アウトプットし、それによって生徒一人一人がアイデンティティを確立してほしいと考えています。

「文章検」への取り組み

・位置づけ
 中学2年生のグローバルエリートコース生全員必修で4級を受検しています。本校はクリティカルシンキングを導入しているのですが、その到達度を測るという側面も持ち合わせています。
 昨年度は高い合格率を記録したため、今年度は受検級の引き上げも検討しています。生徒・教員からは、本校で実施している検定の柱の一つとして認識されていると言えます。

・具体的な取り組み
 授業中に問題見本を2時間ほど解かせ、さらに解説を2時間行いました。本校の生徒は考えることが好きな生徒が多く、クリティカルシンキングの取り組みの中でも生徒の自由な発想に舌を巻くことも度々です。そのうえ、文章を書くことには慣れているので、幸いなことに書く内容に困ったり、筆が進まず悩んだりしている生徒は少ないように見受けられます。
 様々な活動や取り組みが文章能力を高めるために必要な要素だと考えていますので、「文章検」対策として何かする、というよりは、日々の授業にしっかり取り組む、ということが大切だと思います。

文章検実施の効果

 本校では、年間8回の講演会の事前レポートや、行事ごとの感想レポートなど、年間を通じて「書く活動」が数多くあります。「文章検」を通して文章の「型」を身につけさせることができる、というのはもちろんですが、言語知識の「型」、思考の「型」を教え込むことができる、というのも大きなメリットです。
 とある有名私立大学の今年度の推薦入学で課された小論文は、論に一貫性を持たせた内容になっているかを重視しているものでした。今後、大学入試改革を見据えると「文章検」のニーズはさらに拡大すると考えられます。
 また、生徒たちとしては、検定合格が明確な目標となりますし、やはり合格証書がもらえると自分の努力が形として残ることに充実感を覚えるようです。これは検定のいいところですね。「漢検」同様、学校で受検できるという点も大きなメリットだと思います。

※掲載内容(所属団体、役職名等)は取材時のものです。


学校紹介

春日部共栄中学校 <創立>2003年

校舎外観 春日部共栄中高一貫教育の実現に向け、「この国で、世界のリーダーを育てたい」のスローガンのもと開校。文武両道をモットーに、広く自分の「やりたいこと」を見つけ、それらを成し遂げられるよう、質・量ともに吟味を重ねた先取りカリキュラムを実践。日本で最高レベルの大学~大学院を目指すことが可能な進学環境を提供している。


新規ウィンドウで開く他団体の事例検索はこちら


学校法人、各種教育機関の指導者様へ

  • 団体ご担当者様団体サポートサイト
  • 標準解答
  • ビジネスで、学校で、困った問題どう解決?教えて!文章検先生
  • 漢検が文章検を実施する意義
  • よくあるご質問

ページTOP

  • 公益財団法人 日本漢字能力検定協会
  • 日本漢字能力検定協会について
  • 協会からのお知らせ
  • サイトマップ
  • 日本漢字能力検定
  • BJTビジネス日本語能力テスト
  • 文章読解・作成能力検定
  • 漢字ミュージアム
  • 漢字ペディア
  • 漢字カフェ

Copyright© 公益財団法人 日本漢字能力検定協会 All rights Reserved.
「文章検ロゴ」は登録商標です。